京都での展示のグループ展、桜咲く京都 うす桃色のお人形展「逢いとおした」、無事に終了いたしました。
多くのお客様にお越しいただき、ありがとうございました。
京都へは一番桜の美しい時期に訪れることができ、今回展示の機会をいただきました美晴花ギャラリア・ドスの三品様、展示をご一緒させていただいた作家様、そしてお越しくださったお客様、皆様に心よりお礼申し上げます。
引き続き、銀座のスパンアートギャラリーにて、清水真理×向川貴晃 二人展 「吸血鬼幻想」が開催中です。
今回は写実画家の向川貴晃さんと、吸血鬼に関する作品をつくるということで、一年前から準備してきました。
向川さんは広島在住で、展示前の地震によりアトリエや作品に被害を受けたにもかかわらず、今回のための新作を12点発表されています。フライヤーに使われた向川さんの作品は画家の雛菜雛子さんがモデルの50号の大作です。
私も人形作品を中心に、新作12点を展示しています。
お話をいただいた当初、血の伯爵夫人と呼ばれるエリザベート・バートリーを題材にした作品を5点ほど構想していましたが、女性吸血鬼がおおくなってしまうため、少年や少女、男性の吸血鬼、古城や吸血蝙蝠などを作品に取り入れました。
創作人形という技法の中に、ドラキュラのルーツであるルーマニア、トランシルヴァニアの風俗や、吸血鬼の小説が流行したゴシック・リヴァイヴァル期のイギリスをどう取り入れるかで試行錯誤しました。そのうえで、衣装も制作しました。
向川さんは絵画の古典技法を研究された写実画家で、耽美な作風の作家さんなので、私も古典絵画のような色調や質感にこだわりました。
新しい表現にも少し挑戦することができたと思います。
展示に先駆けて、吉成行夫氏に撮影をお願いし、小説家の石神茉莉さんに描き下ろしの吸血鬼小説を執筆していただきました。両氏にご参加いただいた吸血鬼のミニパンフレットも、会場で販売しております。ぜひお手にとってご覧いただければと思います。
また、今回の撮影や展示で使用したブリザードフラワーは、Holly holy catさんにご協力いただきました。ありがとうございます。
4月19日まで開催しております。多くの方に観ていただきたいと思います。