TH No.47「人間モドキ~半分人間の解剖学」


TH No.47 "Half-human"

 

A5判224頁

ISBN 978-4-88375-130-3

発行=アトリエサード

発売=書苑新社(しょえんしんしゃ)

発売日: 2011/7/29

 

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半分だけ動物、半分だけ機械……

古来より人は、さまざまなキメラを夢想してきた。

人は不完全な存在だ。キメラになることによって、

欠落した部分を補おうとしているのか――。

 

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■主な内容

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▼ヤン・シュヴァンクマイエル×上原木呂

▼ヤン・シュヴァンクマイエル インタビュー〜シュルレアリスムとエロティシズム●取材・文=志賀信夫

ジャパニーズ・ロリータmeetsカトリック〜ゴスロリ・コスプレ・日本の球体関節人形をイタリア人はどう見たか?●清水真理

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▼清水真理〜永遠の時間をたゆたい続ける冷たき美しさ――

▼吉村眸×GrowHair

▼林美登利〜人形たちの〝ワルプルギスの夜〟●沙月樹京

▼聖徴・異形美展〜「人間」を少しずらすことによって見えてくるもの。

▼辻大地/ねがみくみこ

▼林アサコ〜愚直さから生まれる耽美的〝奇想〟

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▼辛しみと優しみ5●人形・文=与偶

▼こやまけんいち絵本館6〜海の底の教室

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▼女怪の伝説〜ギリシア神話から現代へ●大野英士

▼キメラなるもの、それは人々の深淵に巣食う感情という魔物かも知れない〜接続された女、歌う船、モスキート●べん いせい

▼半分人間:1981-2011〜デジタル・ネイティブ世代の未来●樋口ヒロユキ

▼半分人間の耐えられない軽さ●浦野玲子

▼Doll house note 2〜リアルな着ぐるみを着た弾き語りで生み出される独特のアヴァンギャルド世界〜JON(犬)●西川祥子

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▼《コミック》 女郎蜘蛛●eat

▼半分人間の妖夢●斎藤栗子

▼四方山幻影話8●写真・文=堀江ケニー

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▼「半分人間」の神話学〜擬人化・東方・現代アート●梟木

▼私たちは、どうしてキメラになりたいのか●本橋牛乳

▼《小説》 水の緑 Vert d’eau●最合のぼる

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▼カール・パーソン〜あたかも生体実験のいびつな失敗作のように●相馬俊樹

▼エリザベス・マグラス〜グロテスクな半人間の棲まう聖なる箱●相馬俊樹

▼セルジュ・ディアコノフ〜錬金術を行使する魔術的化粧師●相馬俊樹

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Review

マックス・エルンスト「慈善週間または七大元素」●梟木

安部公房「人魚伝」●林アサコ

小林泰三「人獣細工」●eat

井口昇監督「ロボゲイシャ」●文山未絵

九井諒子「竜の学校は山の上」●沙月樹京

ほか

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▼カドゥケウスの杖 01〜安部公房「砂の女」と山野一「人間ポンプ」●高原英理

▼美のパルマコン8〜ポスト3.11状況を振り返る●樋口ヒロユキ

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TH RECOMMENDATION

▼「磯江毅=グスタボ・イソエ」展〜深い洞察の目が、観る者を精神性の深淵に旅立たせる

▼「輝く女たち――その強さ、儚さ、複雑さ」展〜多彩な女性表現

▼「新、アーティスト展〜増田直人、下條紗恵子、オオタアリサ、イ・ドンギ」

▼「夏の蛙・カエル展」「こうぶんこうぞう展」ほか

▼古川沙織個展「ピピ嬢の冒険」〜蠱惑度が増したエロス

▼「紙屑洗礼〜死のようなもの〜」展

▼早見純個展「少女忌」室井亜砂二個展「あぶらいふ扉絵展」ほか

▼団鬼六――追悼絵画展「Dan Oniroku」ほか

▼「宝石の城」展〜格別にフェイヴァリットな作品たち

▼彫像のような凛々しいトルソ〜埜亜×安蘭●大野英士

▼御茶漬海苔×岸田尚二人展「鮮血のロリィチャ」〜ミスマッチな迷コンビ

▼「古潤茶」〜3人のホラー漫画家が代表作を自ら映画化!

▼支配者に告ぐ●釣崎清隆

▼ポスト3.11文学としての中野重治「歌のわかれ」●樋口ヒロユキ

▼シャーマン的な感性のあり方●飯沢耕太郎×相馬俊樹

▼平林幸壽展 「Contemporary/Buddhism/Art」●いわためぐみ

▼タカラガイ、ノイズ、アンドレ・キノ/松本俊夫×吉増剛造●取材・文=志賀信夫

▼陰翳逍遥3●志賀信夫

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TH FLEA MARKET/加納星也、小林美恵子、有科珠々、志賀信夫、いわためぐみ、村上裕徳ほか

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表紙/人形=清水真理、写真=GrowHair

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